GoldenGate RFICシミュレータ

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KeysightのGoldenGateは、大規模解析容量と独自の解析機能を備えた最先端のRFICシミュレータ・プラットフォームで、フル・チップ検証および歩留まりのための設計を実現します。RFIC/無線デザイナ特有のニーズに合わせて開発されたGoldenGateは、Cadence Analog Design Environment (ADE) に完全に統合されています。

GoldenGateの価値

独自のRFIC検証

GoldenGate独自のアルゴリズムは、今日の複雑な無線機設計の厳しい要求に合わせて最適化されています。これらの要求に応えるには、これまでにない機能を備えたシミュレータが必要です。GoldenGateを使用すると、テープアウトする前に十分に特性評価できるスピードでトランシーバの完成に集中できるので、こうした要求にも対応できます。

再設計の低減

すべてのRFIC設計プロジェクトに共通のテーマは、テープアウト前の徹底した無線機の特性評価の欠落です。このため、コストのかかる再設計、市場投入までの時間の不足が生じ、ビジネスを失うことになります。こうした不十分な特性評価の主な原因は、従来は、既存のシミュレーション・ツールでは実行できないことと、時間が足りないことでした。GoldenGateを使用すると、寄生成分の表示を含めて、完全なトランシーバ・チェーンを極めて高速にシミュレートできるだけでなく、仕様を満たすために必要な解析を行う独自の周波数ドメイン機能を備えているので、再設計が減少します。

製造容易性の向上

デザイナは、通常、動作する無線機の設計作業だけでなく、量産のための設計も行っています。GoldenGateを使用すると、広範なモンテカルロ解析、複数のプロセス・コーナにわたる掃引、歩留まり解析を実行できます。このようなシミュレーションは、従来、あまりにも時間がかかるので、厳しい設計スケジュールでは有用ではありませんでした。GoldenGateは独自の周波数ドメイン機能を備えていて、従来のトランジェント・ベースの手法に比べて桁違いにシミュレーション速度が高速なので、こうした必要な解析を行えます。

What's New?


最新バージョンのGoldenGateをナレッジ・センタからダウンロード: GoldenGate 4.2.0

GoldenGate 4.2.1

シミュレーション・カバレージの拡大

GoldenGate 4.2.0では、RFICデザイナが問題を簡単に検出し、コストのかかる再設計を回避するために欠かせない、シミュレーション・スループットの向上とRF/ミックスド・シグナル・シミュレーションのカバレージ拡大が図られています。このリリースの特長を以下に示します。

  • トランジェント・シミュレーションの5倍の速度向上
    • シングルコア・コンピュータで2倍~4倍、クワッドコア・コンピュータで通常5倍向上するので、トランジェント・シミュレーション時間が短縮され、より多くのシミュレーションをより広いシミュレーション・カバレージで実行できます。厳しい開発スケジュールにも対応できます。
  • 新しいミックスド・シグナル・シミュレーション機能:
    • デジタル・ステート掃引 (DSS) は、多くのデジタル制御ステートにより、RFデザインの掃引の問題を自動的に解決します。DSSでは、制御ステートの動作確認を自動化できるだけでなく、インタフェース/接続をテストしたり、デジタルRF接続をデバッグできるので、デジタル・チームとRFチームが同時に作業できます
    • サードパーティのデジタル・シミュレータとの、RFおよびVerilog-AMSデジタル回路のミックスド・シグナル・トランジェント・コ・シミュレーション。
  • 802.11(WiFi)、802.16(WiMAX/WiMAN)、TDSCMDA、3GPPFDD、ユーザ定義のカスタム無線信号源の過渡波形や受信波形などの、KeysightのPtolemyシステム・シミュレータのGoldenGateライブラリ用の規格準拠の無線信号源。
  • Latin Hypercube Sampling (LHS) とHammersley Sequence Sampling (HSS) の使用による、1/5~1/10の試行回数によるモンテカルロ・シミュレーションのスループットの向上。

この他にも多くの機能拡張があります!

このバージョンのGoldenGateの詳細については、ナレッジ・センタの製品リリース・ノート (PDF 61 KB) を参照してください。

以前のリリース

GoldenGate 4.1.10

GoldenGate 4.1.10では、パラメータを継承するプロセス・デザイン・キット (PDK) のサポートが強化されています

このバージョンのGoldenGateの詳細については、ナレッジ・センタの製品リリース・ノートを参照してください。

GoldenGate 4.1.9

GoldenGate 4.1.9では、モデルおよびパラレル・シミュレーションが向上しています。

このバージョンのGoldenGateの詳細については、ナレッジ・センタの製品リリース・ノートを参照してください。

GoldenGate 4.1.8

GoldenGate 4.1.8には、以下のような多くの重要な機能拡張があります。

  • クワッド・パック: ユーザ当たり最大4個のパラレル・シミュレーションを提供します。追加費用はかかりません。マルチコア・コンピュータ、デザイン・チームのコンピュータ・ネットワークまたはコンピュータ・ファームを使用するデザイナに最適です。複数のシミュレーションを同時に実行できるようになるので、プロセス変動や寄生成分の影響をより簡単に、より短時間で詳しく解析できます。

    注記:既存のライセンスをアップグレードする必要があります。詳細については、ソフトウェアのダウンロード: GoldenGate 4.1 を参照してください。

  • 電圧/電流利得圧縮解析
  • デバイス・モデルのアップデート: JUNCAP、HICUMレベル2 V2.1、BSIM SOI V3.*、BSIM SOI V4.*、BSIM V4.*。

このバージョンのGoldenGateの詳細については、製品のリリース・ノートを参照してください。

GoldenGate 4.1.7

GoldenGate 4.1.7には、以下のような多くの重要な機能拡張があります。

  • Cadence IC 6.1.2のサポート
  • 結果表示の柔軟性の向上

このバージョンのGoldenGateの詳細については、製品リリース・ノートを参照してください。

GoldenGate 4.1.6

GoldenGate 4.1.6には、以下のような多くの重要な機能拡張があります。

  • 非線形条件下で動作する回路の小信号等価Sパラメータを提供する、新しい大信号Sパラメータ (LSSP) 解析。
  • Cadenceアナログ・デザイン環境、複数のコーナ・シミュレーションを同時に実行できるコーナ・ツール(GoldenGateのモンテカルロ機能など)のサポート。
  • 新しいモンテカルロ/パラレル・シミュレーション・コックピット (QMCC) ツール。このツールを使用すると、モンテカルロやコーナなどのパラレル・シミュレーションをチューニング/モニタできます。QMCCではまた、完了した試行の結果を、シミュレーションを実行しながら試行ごとに表示できます。
  • GoldenGateに、Linux 32/64ビット・システムでのPtolemy/Signal Studio波形データ・ファイル (*.wmfおよび*.sig) の読取り機能が搭載されました。

GoldenGate 4.2.xオペレーティング・システム


GoldenGate 4.2リリースでは、RHEL 4がGoldenGateのプライマリ・オペレーティング・システムとなります。RHEL 4は、マルチスレッド(トランジェントの5倍のスピードアップに重要)、QMCC/パラレル・シミュレーションのサポートなどのGG4.2の新しい拡張機能の多くに必要な機能と、今後の新しい機能に必要な機能を提供します。さらに、ADS 2008では、GGTools 4.2 (DDS、Momentum、Ptolemy) は一部の以前のOSではサポートされていません。

  • RHEL 3およびSolarisについて
    • — サポートに制限がありますが、RHEL 3およびSolarisについてはGG4.2が最後のメジャー・リリースです
    • — 2008年10月1日までにフォローアップとしてリリースされる最初のいくつかのリリースでは、RHEL 3およびSolarisを限定的にサポートする予定です
    • — GG4.2では、これらのOSでは一部の機能が使用できません。
    • GG4.2では以下がサポートされていません:
      • RHEL3: GGTools 4.2、Ptolemy無線信号源、パラレル・シミュレーション/QMCC、Verilog AMSコ・シミュレーション/マルチスレッド
      • Solaris 8および9: GGTools 4.2、Ptolemy無線信号源、64ビット動作、Verilog AMSコ・シミュレーション/マルチスレッド
      • Solaris 10: 64ビット動作、Verilog AMSコ・シミュレーション/マルチスレッド

GoldenGateでは、RHEL 3およびSolarisでのライセンス・サーバのサポートを継続します。

これ以外のEEsof製品と共に、2009年はRHEL5のサポートを継続する予定です。

他のKeysight EEsof EDA製品でサポートされているオペレーティング・システムの概要については、「ソフトウェア・バージョン」、「コンピュータ・プラットフォーム」、「オペレーティング・システム」を参照してください。

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