Electromagnetic
Professional (EMPro)
は高速ICのパッケージ、アンテナ、チップ内外のパッシブ部、PCボードのコネクタといった、RF/マ
イクロ波コンポーネントの評価を効率化する3次元電磁界シミュレーション環境です. EMProではパッケージのような多ポートからなるストラクチャの評価に有効な有限要素法ベースの電磁界シミュレータ(EMDS)、および、アンテナ等の評価に有効なFDTD法ベース(AMDS)の電磁界シミュレータを搭載可能となります(2008年11月時点ではFDTD法のみサポート)
EMProはRF/マイクロ波回路設計・評価環境として業界標準となっている
Advanced
Design System (ADS) とのリンクも強固となっており、回路を構成する各要素の電磁界シミュレータによるモデル化から、それを取り入れた回路の特性の評価をするといったフローを大幅に効率化します.
EMProプラットフォームは業界で馴染まれたユーザー・インタフェースのアーキテクチャーを取り入れており、ストラクチャーの取り込み、編集、
マテリアル・パラメータの入力などシミュレーションに必要な設定を容易に行えるようになっています. これにより、設計・評価プロセスを大幅に効率化できます.
EMPro's モダン・プラットホームの主な特徴:
下記の赤色表示の部分をクリックして下さい、EMProの主な特徴の各項目の詳細をご覧頂けます.
携帯電話のフル形状などといった、3次元CADツールにて設計された、複雑なストラクチャをImport簡単にインポートし、パラメータ設定を行うことが可能です.
3次元CADからのインポートや、EMPro上UIで作成されたストラクチャのマテリアル情報の入力もシンプルなドラッグ&ドロップ操作で行えます. また、一度設定されたマテリアル情報は、簡単に流用することが可能であり、諸設定を効率的に行えます.
EMProの3次元エディタは、直感的にストラクチャ描写ができるようになっておいます.
ホット・キーの活用などにより所望の3次元ストラクチャを効率的に作成できるようになっています.
形状のパラメタライズは、変数式などを用いたり、座標間で流用するなどして、効率的に設定できます.
形状のスイープに展開したり、アンテナの表面の設定を数学的に演算させて設定するなどの機能も備えています.
また、給電点の位置もパラメタライズすることができ、最適な給電点を捜索する為に活用することも可能です.
アダプティブ・メッシュにより、高精度な評価の為に細かいメッシュが必要な部分と、ある程度粗いメッシュで問題ない部分をメッシュの切り方をフレキシブルに調整し、高精度な評価を収束性を上げて対応することが可能です.
シミュレーション結果をリアルタイムにプロット表示が行え、シミュレーションの経過をモニタすることができます. 更に、状況に応じて、シミュレーションを停止させ、ジオメトリを調整してシミュレーション再開させることも可能です. これにより、無駄なシミュレーションに時間を費やすことなく、作業をすすめることができます。
シミュレーションの設定は、操作を最小限におさえるようなインテリジェントな機能を備えておりますが、状況に応じた調整を可能とするコントロールすることも可能です.
フィールド・センサーの位置も直感的なイメージで簡単に設定でき、
非吸収率(SAR)、補聴器両立性(HAC)解析も、シングル・タイム・スイープを持ちいるなどにより効率的に行うことが可能です
EMProはマルチ・スレット環境対応となっており、シミュレーションの結果や
後処理も高速に行います. 特に、MIMOアンテナなどで問題になる、アンテナ相関係数の算出を、3次元パターンを基にして行う機能も備えています
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Linux
&Windows 統合
Linux と Windowsをサポートした EMProは幅広いコンピュータOS環境でご活用頂けます.
ADSとの統合
EMPro はRF/マイクロ波回路設計・評価環境の標準ツールであるキーサイト
Advanced
Design System (ADS) と強固なリンク機能をもった革新的なソリューションです. ADSはEMProのパラメタライズさらた3次元コンポーネントを取り込み、ADS上で回路特性評価をしながら最適化を行うことができます.
また, ADSで設計した回路のレイアウトをEMProに転送し、平面アンテナを曲線形状の筐体に装着したときの振る舞いや、メタル・シールドの影響を考慮した評価を行うことなども可能です.
EMproシミュレーションによる 3次元パラメタライズされたコンポーネント(コネクタ、ソルダ・ボール・アレー、パッケージなど)をADS上にライブラリとして取り込むことができます.
これにより、ADSにより回路全体の特性を評価を行うことができます.
また、協調シミュレーションにより、搭載したコンポーネントの特性の変化による、回路全体の性能への寄与を検証することが可能です.
ADS 回路設計環境のレイアウト・ファイルをEMProに正確に転送し、シールディングの影響、パッケージによる影響、装備された平面アンテナによる影響などを詳細に解析できます.
解析結果は、より正確な回路シミュレーションの為のモデルとして活用することができます.
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