5. MATLABの資産を生かして、開発効率を高めたい

SystemVueは、MATLABの資産を活用でき、効率的な環境構築が可能です。

 

今回は、お手持ちのMATLABコードをSystemVueに取り込むための機能と、メリットについてご紹介いたします。

   
 

(1) 自由にスクリプト記述できるMath Languageコンポーネント

 

SystemVueは様々な機能ブロック(コンポーネント)を組み合わせることで信号処理や送受信機等のフローを構築するツールです。

しかし、場合によっては既存のコンポーネント機能の組み合わせで所望の処理を実現するのが面倒であったり、困難だったりする場合があるかもしれません。

そんなときのために、SystemVueにはMath Languageというコンポーネントが用意されています。

Math Languageではプロパティ画面で自由にスクリプトを記述することが可能(変数設定も自由)で、汎用のコンポーネントでは作りにくいif文での条件判断などのフローを簡単に構築することができます。

Math LanguageはSystemVueの標準ライセンス(Core)に含まれる機能です。

 

「MATLAB」と同じ関数・構文が使えます。
 

  • SystemVue 2013.01 Tutorials
   
  (2) MATLABのコードを簡単に取り込み可能
 

Math Languageでは、広く使われているMathWorks社の数値解析ソフトウェア「MATLAB」で使用されるのと同じ関数・構文が多数使えるようになっています。そのため、MATLAB上で使うことが前提となっているお手持ちのアルゴリズムやコードの資産を、ほとんど変更することなく、或いはそのままSystemVueのMath Languageに取り込んで使用することが可能です。

このMath Languageの機能を利用して、例えばSystemVueで簡単に構築できる変調信号の送信ブロック+受信ブロックでのBER測定フローに、MATLABコードでお持ちの独自のエラー訂正アルゴリズムを取り込んで、そのエラー訂正込みでのBER測定フローを迅速に構築する、といったことが簡単に実現できます。

また、SystemVueの強みである検証済みのIP(LTE等通信規格の送受信ブロックなど)を利用して、一部のアルゴリズムをお手持ちのMATLABコードを取り込んだMath Languageに置き換えることで、そのアルゴリズム変更による性能の変化を信頼性の高い環境で検証することができます。

この他、ベースバンド信号処理の部分が既にMATLABでIP化されているような場合に、それを丸ごとMath Languageに取り込み、SystemVueのRF Link機能を使ってRFのバジェット解析に利用することもでき、これにより豊富なRFコンポーネントによる信頼性の高い環境でのRF効果を取り込んだシステムの動作検証が可能になります。

 
「MATLAB」のコードを簡単に取り込めます。
 

  • SystemVue 2013.01 Tutorials
   
  (3) 幅広く使っていただける共通ツールとしてのメリット
 

MATLABでお持ちのプログラム資産を利用できることで、これまでに作成されたコードを作り直すなどの無駄な作業が発生することもなく、更にSystemVueに備わっている使い易いコンポーネントを組み合わせることで、MATLABで作成した方が効率が良い部分はMATLABコードで作成してSystemVueに取り込み、SystemVueで作成した方が効率がよい部分をSystemVueで追加することで最も効率のよい開発環境が構築できます。また、SystemVue上で作業することで、MATLABのコード作成に慣れた方はMath Languageを使ってフローを追加・修正することができますので、SystemVueのコンポーネントでフローを構築されている方とも共通のツールを使ってコミュニケーションをとることができます。

同じフローをMath Languageで記述した場合とそれ以外のコンポーネントで作成した場合とで比較すれば、同一ツール内でデバッグも容易に実行できます。

このように、SystemVueはMTALABとの高い親和性を持ち、より多くの方に共通プラットフォームとしてお使いいただくことで、開発・検証の効率を高めることができるツールです。

 

解析後のデータ加工でも「MATLAB」と同じ関数・構文が使えます。
 

  • SystemVue 2013.01 Tutorials
   
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